遠くへ行くなら…!
皆さま、こんばんは!
息子です🙋♂️
今週のお題「遠くへ行きたい」ということで。
今遠く行けるのであれば、父と母とニューヨークへ行きたいです。
父の描く油絵には海外の風景・人物が多数登場しますが、それらの殆どが恐らくアメリカのもの。
アメリカ(イギリスも?)の映画や音楽の影響を強く受けていることは、作品をご覧いただければお分かりいただけるかと思います。
「TELEPHONE LINE」2003年の作品。
「NIGHT HAWKS 2」2019年の作品。
「SATURDAY AFTERNOON」2002年の作品。
ですが、父は1度も渡米したことがありません。
というのも、高層ビルの窓拭きバイトをしていた際にゴンドラが逆さになり、かなりの高さで宙吊りになったことが原因で極度の高所恐怖症になってしまったのです。
それ以来歩道橋も渡れず、飛行機なんてもってのほか。
そこで私は、大学生時代に父の代わりにアメリカへ行くことにしました。
夏休みに塾講師と引越しのアルバイトでお金を貯め、祖父からも少しお金を借り、友人2人と夏休みに10日間、ニューヨークに旅行に行きました。
旅行といってもホテルではなくアパートを日割りで借りる形で、普通の共同生活のような感じでした。昼間は各々自由に過ごしていました。私は自由の女神すら見に行っていません(笑)
様々な映画や、エッセイスト:岡田光世さんの「ニューヨークの魔法」シリーズを読んでいたおかげで英語の素敵なフレーズに詳しくなり夢が膨らんでいましたが、まさにその通りの世界でした。
そして、父の作品の世界観そのもの。
「親父と一緒に来たかったなあ」と心の底から感じたことを覚えています。
当時からファッションにのめり込んでいた私が驚いたのは、道行く人が「気張って」お洒落をしていないこと。
皆ラフなんですよね。ユニクロの外人モデルがやけにお洒落に見えるのと同じ感じでしょうか。
また、「ルールに縛られなくても良い」というのもニューヨークで感じたことの一つです。
アイビースタイルに傾倒していた私としては、このスタイルはこう!と型にはまっていたので、自由な着こなしを楽しむニューヨーカーたちは本当に新鮮でした。
だからこそ、こんな自由なスタイリングを組むようになりました。
アメリカの要素が濃いことに変わりはありません。
父はショットのライダースジャケットにリーバイスのデニム、レッドウィングのエンジニアブーツというスタイルがお決まりなので、絶対この古着屋好きそうだなというお店もかなり多く…。
「BAD LAND」(自画像)2004年の作品。
ただ、怖い思いもかなりしました。
バスにいきなり警官が乗り込んできて、何の説明も無しにここで降りろと怒鳴られたり…。(見知らぬおばあさんが慣れているのか、呆然としている私の手を引いてくれました。)
急にがっしりとした不良集団に囲まれ、ガムを買えと言われて断った途端に突き飛ばされたり…。(見知らぬおじさんが不良集団に向かって怒ってくれました。)
インターホンが鳴ったので出たところ、アパートの住人から物音がうるさいと胸ぐらを掴まれたり…。(翌日、あの時はごめんとメモ書きがドアの下に置いてありました。私達がうるさかったのは紛れもない事実…。)
怖い人は怖いのですが、優しい人は優しい。日本人であれば無関心を装う場面でも、手を差し伸べてくれたりします。
濃い濃い10日間で沢山写真を撮りました。父の作品に役立てて欲しいなと思いながら。
私が幼い頃に両親は離婚しているので、「ザ・旅行」みたいな遠出はあまり記憶にありません。
今も昔も一つの家族としての仲はとても良いので、いつかは3人で遠出がしたいです。
どこに?と聞かれれば、間違い無くニューヨークです!
3人でアメリカンファッションに身を包み、タイムズスクエアを歩きたいなと思う息子でした。
父のホームページです。
https://www.yoshino-hikaru.com/
息子のインスタグラムです。
https://www.instagram.com/arou_tatras